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コンテンツ戦略に用いるべきフレームワーク、Googleが提唱する「3H」とは

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コンテンツという単語は、抽象的な言葉だと個人的に思います。そもそもコンテンツ自体、本当に広義なので音楽をはじめ、映像、我々Web業界で言えば記事も全てコンテンツになるのですから。
 
そして、メディア界隈でよく言われる読者にとって有益なコンテンツ論。
 
そりゃそうだ! もう正論なので、それ以上でもそれ以下でもない。
 
でも、その言葉を信じて、盲目的になってませんか?
 
なぜなら、読者によって有益だと感じる情報に違いはあるし、コンテンツを作る人によっても大きく価値観が違うからです。
 
 
なので、例えば読者にとって有益なコンテンツだからと妄信的に作り続けてた結果、蓋を開けてみると読者のニーズと大きく違ってた、なんて笑えないけどあるあるなんです。
 
だからこそ、メディアやオウンドメディアを運営していたりコンテンツマーケティングを実施している企業はこの「読者にとって有益なコンテンツ」には注意が必要。
 
じゃあ、どんなコンテンツが必要なんだ! って話になりますけど、そこはマーケティングを重ねて検証が必要ですが、大枠の方向性はGoogleが提唱するフレームワークが参考にしやすいかなと思います。
 
 

Googleの提唱する3Hとは

 
この3Hというフレームワークは、GoogleがこれまでのYouTube視聴傾向を分析して、動画の種類を分類し、企業・ブランドにとって役に立つであろう3つの方向性に整理したものになります。
 
一見すると、動画の話でしょ? って思うかもしれませんが先ほどの話で、“コンテンツ”という視点で言えばメディア運営にも役立つフレームワークだと思ってます。
 
以下はそれぞれの3つのHの役割。
 
 

HERO

 
いわゆるバズ系のコンテンツ。読者に対して、共感や欲求を刺激して、シェアしたくなるコンテンツを指します。HERO型のコンテンツだと、バイラルメディアとも言われていたBuzzFeedが特化しています。
 
 
わかりやすい例で言えば、この動画はどうでしょう。猫好きだったらこんな動画見たらたまらないですよね?
 

僕は発狂しましたよ。このように一瞬にして読者の気持ちを揺さぶってシェア、その結果、多くの人に認知してもらう先見的なコンテンツになります。
 
 

HUB

 
続いてが2つめのHであるHUB。正直、これは個人的に一番難しい部分だと思ってます。
 
いくら商品のターゲットであっても、常に商品を買いたいわけではない。まずは、ブランドが対象とする様々なターゲットグループにとって身近に感じる世界観と価値観を意識したメッセージを組み入れたものが、ブランドとターゲットを結びつける役割としてのHubコンテンツである。
 
つまりは、ターゲットとブランド(メディア)のまさにハブとなるコンテンツになります。うまくハブとして機能するために、ターゲットの趣味・嗜好や価値観を理解したうえでコンテンツに読者との共通項を見つける必要があります。
 
そして、オウンドメディアの場合で言えば、メディア自体がHubのような役割もあるので、まさにHubコンテンツが肝となるところ。特に編集者やライターの手腕に左右されるのではないでしょうか。
 
そうしたHubコンテンツで印象的なのが小規模ながら、僕個人もちょくちょく読んでる「BAKE MAGAZINE」かもしれません。
 
 
「BAKE MAGAZINE」は、「BAKE」というお菓子屋さんのオウンドメディアなのですが、「お菓子 × Web」っていう意外な組み合わせ。
 
僕の場合、以前、このメディアのインタビュー記事を読んで、BAKEというお菓子を知りました。お菓子好きは情報の感度が高い? それともWeb界隈の人ってお菓子好きの人が多いんですかね?
 
とはいえ、こうして僕のような人にでもBAKEというお菓子を認知したんですから、つまり、そうゆうことです。
 
 

HELP

 
ノウハウやナレッジ系のコンテンツ。メディアに限らず、Yahoo!知恵袋であったりOKWAVE、Q&Aサイトもあるので、言わずもがな王道コンテンツです。
 
特に、検索エンジンを使って、なにかを調べているユーザー、答えを探しているユーザーに対して正解となるコンテンツを提供するので、検索エンジンとの相性も良く、一番読者のニーズが汲み取りやすいのではないでしょうか。
 
ちょっとあれなSEO会社の人がよく言う“コンテンツSEO”って、この部分の話が主かと思います。
 
 
 

もう無闇やたらにコンテンツを作るのはやめよ?

 
コンテンツマーケティングやオウンドメディアが話題になってから、
 
「やっぱ、読者にとって有益なコンテンツだよね。」
 
とか最悪の場合、
 
「とりえず大量に作ればいいんでしょ?」
 
みたいな風潮がありますが、読者はもうお腹いっぱいだし、
 
「時間かけて作るコンテンツ = 読者に有益なコンテンツ論」を盲信している人が多い印象。
 
だから、世の企業がコンテンツマーケティングやオウンドメディアやってみたけど、全然成果でねぇじゃん! みたいな結果になっているのかと思います。
 
そうならないためにも、それぞれのコンテンツに戦略をもたせる必要があって、今回紹介した「Googleの3H」は、すごい取り入れやすいんじゃないでしょうか?
 
3Hのいずれかを取り入れる、もしくは全てを取り入れてもいいと思いますよ!